おや、みなさん、
壁を背に、目をつぶって、
何をしてるんですか?
大人から子どもまで、
たくさんの人が訪れては、
自分の輪郭を画用紙に
写し取ってもらっています。
「じぶんの中を想像してみてね〜。」
とは、スタッフの声。
これは、いったい!?
そうなのです。
毎年恒例となっている、
夏のオープンワークショップ、
この夏は「くうそうかいぼうがく」を
開催しました。
講師は奥村雄樹さん。
からだをテーマにした作品を制作し、
国内外で発表しているアーティストです。
直接見ることはできない自分のなかを、
想像して描いてみるのが
「くうそうかいぼうがく」。
まずはクレヨンで、つぎには絵の具で
思い思いに描いていきます。
奥村さんやスタッフとお話をしていると、
色々なことを思い付いて、
体の輪郭の中が埋まっていきます。
病気になったときのこと、
おなかいっぱい食べたときのこと、
色々なことが絵につながっていきました。

子供たちは内臓や筋肉を考えながら、
大人たちは体の仕組みよりも精神的なものを描いていたのが印象的でした。
ご自宅でもできるので、みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

色とりどりの解剖図が、たくさん出来上がった美術館の講座室。
今年も大変にぎやかな5日間となりました。
   
   



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