当館近隣の奥沢〜玉川田園調布〜自由が丘の地域にゆかりのある人物を講師にお招きする講演会、「人ひろば」。宮本三郎記念美術館の周辺地域にお住まいの「宮本三郎記念美術館と地域の会」の方々が、毎回コーディネーターとなり、多彩なテーマで行っています。
今回ミツバチの日に人ひろばの講師をしてくださったのは渡辺英男さんです。
WARD(世界子孫代理人会)を主宰され等々力の自宅ではハチミツを生産。そこで得た利益を国際的な自然保全運動の活動資金にしていらっしゃいます。
渡辺さんの主宰されているWARDでは、子孫に代わって未来を保全する活動を行っています。まだ生まれていない我々の子孫。このままでは彼らは、一方的に現代を生きる者が作った負の遺産を押し付けられることになる。それはおかしい!と、未来の声なき子孫に代わって“縦”の平等の実現を目指す運動を行っています。
「ミツバチの社会こそ、共有のお手本」

自然科学から、政治、経済と多岐亘る分野に精通する渡辺さんが、最近話題のTPPになど様々なものを例に多方向から「自然から学ぶ知恵」と「自然がそこで育つには“ワケ”がある」と自然保護の大切さを話してくださいました。
ミツバチの突然の大量死など、ミツバチにおきている様々な問題。このまま自然破壊が進めば、いつ人間世界に同じことが起こってもおかしくありません。将来生まれてくる我々の子孫へ美しい地球を残すためにも、今あるものを今いる人だけで分配する“横の平等”だけでなく、未来の人と共有しようというする“縦の平等”という考え方が大切だと教えていただきました。



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