奥沢〜玉川田園調布〜自由が丘の地域にゆかりのある人物を講師にお招きし、毎回多彩なテーマでお届けする講演会「人ひろば」。
今回の講師は、元米国日産社長であり、世田谷区男性最高齢でいらっしゃる片山豊さん。お話の聞き手は、片山さんの曾孫である鶴原頌太郎さんがつとめてくださいました。
静岡県春野氏生まれ、フェアレディZの生みの親で、米国自動車殿堂入りしておられる片山さん。中学の同級生であった洋画家の石川滋彦氏に師事、スケッチを得意とし、食べ物の絵を描いています。
絵を始めたきっかけは、日々変わっていく世の中や風景を、なんらかの形で記録したいと思ったことだそうです。
「食いしんぼうが長生の秘訣」と片山さん。石川滋彦と同行したヨーロッパ旅行に続き、国内旅行、日常のスケッチの写真がスライド上映され、エピソードを交えての楽しいお話が続きました。
大好物のステーキ、鰻、焼きいも、大型クリームパフ(シュークリーム)のほか、赤い根の「包恋草」が健康の素とのお話も…!
会場にはたくさんの作品を展示し、みなさんにご覧いただきました。

「一日の過ごし方は?」「嫌いな食べ物は?」「絵を描くのにかかる時間は?」といったみなさんのご質問への、片山さんのなんともユニークなお答えに、会場は和やかな笑いに包まれました。
敬老の日でもあった当日は、実は片山さんの105歳のお誕生日!

ご家族よりバースデーケーキとお花が贈られ、曾孫さんのトランペットを伴奏にみなさんで「ハッピー・バースデー」を歌い、サプライズのお祝いをもって、講演会は和やかに締めくくられました。



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