奥沢〜玉川田園調布〜自由が丘の地域にゆかりのある人物を講師にお招きし、毎回多彩なテーマでお届けする講演会「人ひろば」。
本日の講師は、放送作家の高橋修さんです。「テレビの正体」とは、どのようなお話が聞けるのでしょうか。
高橋修さんは、世田谷区内の小中学校を卒業。夕刊紙記者、フリーライターなどを経てテレビ界に入り、作家として主に情報・報道・教養番組の構成・ナレーションを担当しています。
お話のテーマは、テレビ離れや番組の質の低下など、今テレビがどのような危機に瀕しているのかについてです。
テレビの普及により、新聞の情報は速報性から解説性へと変化しました。情報の速報性で勝っていたテレビが、インターネットの普及で形勢逆転、解説力をつけなければならくなりましたが、そうするために必要な過去のニュースの蓄積をもたないという事態に陥っているそうです。
最近のテレビドラマの原作の7割が漫画である理由は、テレビの作り手が本を読まないため引き出しが乏しく、イメージを形にすることができない、創造性がないためというのにはヒヤッとさせられます。
「一流の国民でも、三流の政治家しか選べないのは、五流の情報しかないから」というのも耳の痛いお話です。
言語の壁により、外圧にさらされず国際競争力に乏しいのが、政治、教育、テレビを含むメディアであるとのこと。
日頃より問題に感じているモヤモヤの正体を見つめるきっかけを、一つ得られたのではないでしょうか。



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