奥沢~玉川田園調布~自由が丘の地域にゆかりのある人物を講師にお招きして多彩なテーマでお届けする講演会、「人ひろば」。
今回のタイトルにある「江戸時代にキャリアウーマン」とは、なんとも不思議な気持ちがします。
講師をつとめてくださったのは、
お茶の水女子大学名誉教授の大口勇次郎さん。
日本近世史をご専門にされている大口さんがお話してくださったのは、生麦村出身・関口千恵の生涯からみる江戸時代の女性の実像です。
12才で江戸に出て大名家に奉公し、商家へ嫁入り。若くして夫が病死し、夫の弟と再婚するも離縁。その後、縁あって江戸城大奥の女中お美代の部屋に奉公するという数奇な人生をたどった関口千恵。
大口さんのお話からは、千恵のドラマチックな生き様だけでなく、江戸時代の女性たちの自立した姿を知ることができます。
働く女性として努力を積み重ね、自立する千恵の姿に、現代の女性と通じるものを感じます。
江戸時代にキャリアウーマン。
イメージとは違う、かつての女性の暮らしぶりに、驚きと発見ばかりの時間となりました。