宮本三郎記念美術館と地域の会共催による、奥沢・玉川田園調布ゆかりの人々をお迎えするシリーズ〈人ひろば〉 。
22回目となる今回は、日本川柳ペンクラブ常任理事である速川美竹(はやかわ みたけ)先生をお迎えし「川柳」についてお話しいただきました。
川柳の起源から古典作品にはじまり、今日の川柳、英訳川柳まで…豊富な実例の紹介をまじえ、川柳を“読む”とき、そして“詠む”ときのポイントや楽しみ方を伝えていただきました。
世界一短い詩形といわれる俳句と川柳。
違いは「俳句は自然を詠み、川柳は人間を詠みます」とのこと。
「五・七・五」のたった17音の言葉に広がる無限の可能性。社会風刺やつらいことも、ユーモアと軽妙なワードチョイスで粋に伝え、まわりをクスリとさせる。これぞ大人のたしなみ、教養のなせるわざではないでしょうか?
人間の考え方、感じ方、生活様式も変化した今日では、近代性を盛り込んだ新しい形の川柳が生まれてきているとのこと。紹介していただいた風刺とユーモアにとんだ作品の数々に笑いながらも、ときどき「どきっ」とさせられる刺激的な1時間半でした。