宮本三郎記念デッサン大賞展は、優れた素描家と評された宮本三郎にちなみ、「デッサン」をテーマに掲げ、ビエンナーレで開催するコンクールです。第3回となる本展には、国内外から753点の作品が寄せられ、厳正な審査を経て入賞13点、入選49点が選ばれました。
その東京巡回展として、入賞・入選作品を当館で展示しました。
本展の主催は石川県の小松市立宮本三郎美術館です。その館長である二木裕子さんに、展覧会のオープニングを記念し、宮本三郎とその故郷である小松についてお話頂きました。
故郷の風景や作品の写真を交えたお話に、まるでタイムスリップして小松へ行ってきたような気分に。宮本三郎と小松との深い関わりや、宮本の絵の背景を感じることができました。
講演会後は展示室へ移動し、小松市立宮本三郎美術館学芸員の大橋由美子さんに解説頂きながら、作品を鑑賞しました。大橋さんの明るくはじけるトークで、展示室は和やかに。
入賞・入選作品の作者の方もご参加下さり、自身の作品について解説して下さいました。その人のものの見方や人柄、息づかいまでもが見る者にダイレクトに伝わってくるデッサン。たくさんのデッサンに出会い、新しい視点を発見することができましたでしょうか。
※こちらの講演会は『宮本三郎記念美術館 平成27年度 展覧会・講座室活動報告書』に採録されています。ご興味のある方は、ぜひ当館までお問い合わせください。